掛け時計の秒針がうるさい、途中で止まる、を自分で修理する方法
静かだった掛け時計の音が最近「カタカタ」というか「ゴロゴロ」というかうるさくなった。
調べたら自分で直せそうだったので直してみました。
あと「秒針が40秒くらいの位置で止まる」という症状もあったのでそれも直しました。
秒針がうるさくなる原因
原因は、「コイルの横の磁石がついた歯車が振動して出る音」です。
この音を小さくするための作業をしていきます。
修理方法
掛け時計の秒針の音を静かにするには、時計の動力部分である「ムーブメント」の磁石部分にグリースを塗って振動でぶつかる音を消します。
この時計は、いったん分解して文字盤からムーブメントを取り外さないと、ムーブメントのふたが外れない構造だったので、面倒ですが分解します。
ガラス部分を外して、秒針、長針、短針を外し、ムーブメントを固定しているねじを外します。
両面テープで強力にくっついているのを、メリメリっとはがします。
外したムーヴメントのふたをあけて、コイルの横にある磁石のついた歯車を取り出します。
この歯車がスポっとはまっていたくぼみと、振動する歯車がぶつかって音が鳴ります。
この歯車の磁石とその周辺の、くぼみとぶつかる部分にグリースを塗ります。
グリースがないので、市販の潤滑スプレーで代用しました。
これで修理完了です。
あとは歯車を元通りにはめ込んで、ムーブメントのふたをして、分解した逆の手順で組み立てます。
うるさかった秒針が無事静かになりました。
長針がずれているのは内緒です。このあと別の修理で直します。
秒針が止まる原因
次に、掛け時計の秒針が40秒ぐらいのところで止まってしまう、という症状の修理をします。
掛け時計の秒針が40秒のあたりで止まってしまう原因は、ムーブメントの秒針の軸と秒針の接触部分が滑ってしまっているからです。
これ時計を壁から外して、逆さにすると動き出すんですよね。
これも調べたら自分で修理できそうなので修理しました。
以前にもこの時計では、秒針が40秒で止まる症状が何回かありました。
そのときは、「電池が切れかけてて、パワー不足で上にいかないからだ」と思って、電池を交換しました。
それで直ったんです。
だから今回も電池を交換したんですけど、なぜか直らなくてネットで調べてみたら本当の原因がわかったという感じです。
さっきの修理でいちど秒針を外したので、余計に滑りやすくなってしまったのかもしれませんね。
では、さっそく修理していきます。
修理方法
掛け時計のムーブメントの秒針をはめる軸と秒針を接着剤で固定します。
秒針の穴の部分に接着剤をつけて、ムーブメントの軸にはめます。
瞬間接着剤だと強力すぎるので、今回は木工用ボンドを使いました。
これですべて修理完了です。
秒針の音も静かになり、秒針が途中で止まってしまうこともなくなりました。
修理は自己責任で
調子に乗って目覚まし時計も修理しようとして、分解したら動かなくなりました。